妊婦健診

妊娠中期~妊娠後期(16週~35週)の妊婦健診

この時期の健診の目的は以下のようなものです。

  • 流産、早産の予防
  • 妊娠高血圧症候群(PIH)(旧妊娠中毒症)の発症の予想と早期発見
  • 合併症の予想と早期発見
  • 胎児異常の早期発見と管理
早産の予知、予防

経膣超音波による子宮頚管の長さの測定を22週~24週あたりに行います。
子宮頚部は通常40mm前後ありますが、この長さ30mmになると早産の頻度が4倍になると言われています。
子宮収縮がある場合はもちろん、また、なくてもこの時期に一度チェックすることで潜在的にある早産を早期発見するきっかけになります。

PIHの発症の予防と管理

PIHは妊娠中に血圧の上昇、たんぱく尿、浮腫が発生し母児ともに危険な状態となります。
発症の完全な予想は難しいのですが、ハイリスク因子をチェックして早期発見を目指します。
PIHを発症しやすい因子(ハイリスク因子)には以下のようなものがあります。

  • 遺伝的な高血圧体質
  • 非常に若いもしくは高齢妊娠
  • 肥満やるい痩(やせすぎ)
  • 初妊婦や前回妊娠時PIHの既往がある
  • 多胎妊娠
  • 糖尿病の合併
  • 低栄養
中期、後期の超音波検査

妊娠週数により超音波検査でもみるべきところが変わってきます。
20週前後に主に胎児奇形などの形態異常がないかスクリーニングを行います。
妊娠28週以降あたりから胎児の推定体重に個人差が大きくなってきます。
このころから胎児の発育状態、羊水量、胎盤や臍帯のチェックを行います。

妊娠末期(36週以降)の妊婦健診

妊娠中期~妊娠後期(16週~35週)の妊婦健診

この時期は母体の分娩準備のチェック、胎児の発育や胎児の元気の良さを評価しています。

内診で子宮頚部の柔らかさ、胎児の下がり具合などをチェックします。
また、NST(ノンストレステスト)といって胎児の心拍を連続的に記録し胎児の元気の良さ、予備能力、胎盤機能を評価します。
GBSという細菌が膣周辺にいないかどうかのチェックもこのあたりで行われる場合が多いです。
もちろん超音波検査で胎児の発育状態も見てゆきます。